MRI画像診断のご案内
MRI検査
MRI検査とは磁石の力を使って水素原子の分布を画像にし、体を思い通りの断面で撮影する検査です。特に、脳や脊髄などの神経疾患の診断に威力を発揮します。血液検査やレントゲン検査、超音波検査などの一般的に行われる検査では得られない情報を多く得ることができます。MRIでは長い撮影時間中に動物が動かないようにする必要があるため、通常は全身麻酔を施し検査を行います。
MRIが診断に有効な疾患:脳炎/脊髄炎、脳腫瘍/脊髄腫瘍、脳梗塞/脊髄梗塞、水頭症、椎間板ヘルニアなど。
- [髄膜脳炎]
- [脳腫瘍]
- [認知機能不全症候群・脳萎縮]
- [尾側後頭部奇形症候群(COMS)・多発性頸部椎間板ヘルニア]
- [脊椎異形成症候群・馬尾症候群]
しかし、MRI検査はあくまで神経疾患の診断ツールの一つにすぎません。MRIの検査結果によって脳脊髄液検査、感染抗体検査、遺伝子検査、電気生理学的検査などの追加検査を必要とすることも少なくありません。
【費用】
体重 | MRI検査費用(麻酔料含む) | 造影剤 | フォローアップ | |
犬 | 0~5kg | 60,500円 | 5,500円 | 33,000円 |
5~10kg | 66,000円 | 6,600円 | 33,000円 | |
10~20kg | 71,500円 | 7,700円 | 38,500円 | |
20~40kg | 77,000円 | 9,900円 | 44,000円 | |
40kg~ | 82,500円 | 13,200円 | 49,500円 | |
猫 | 60,500円 | 5,500円 | 33,000円 |
- ※上記金額はすべて税込です。
- ※追加部位1カ所につき11,000 円(税込)追加となります。(頭部・頸部・胸部・腰部は別々の撮影となります。)
- ※「フォローアップ」とは、過去にMRI検査で診断されている患者さんで、治療の反応をみる目的で撮影を行うことです。
- ※マイクロチップを摘出して撮影しなければならない場合は、マイクロチップ摘出費用16,500円(税込)が必要となります。
ARIS Light(日立製作所)
0.25テスラの永久磁石タイプのMRI検査装置で、強力な磁場が発生している装置の中に寝台と患者が入り、脳や脊髄などを高画質に撮影できます。検査に伴う被ばくなどの体への影響はありません。飼い主様へ
MRI検査は原則、ホームドクター様のご紹介にてお受けしております。
動物にとってよりよい治療を行うために、MRI 検査後もホームドクターと当院の連携と協力が必要であるためです。
- 病状をしっかりと把握されている方がご来院ください。神経疾患の診断にはご家族からの情報がとても大切です。
- 当日は問診、身体検査、検査についてのご説明、入院手続き等がございます。お時間に余裕をもってご来院ください。診療状況によりお待ちいただくこともございます。あらかじめご了承のほどよろしくお願いいたします。
- MRI検査は全身麻酔が必要な検査です。麻酔時の誤嚥等の合併症を予防する目的で、絶食絶水でご来院ください。 (持病による投薬がある場合などはホームドクターの指示に従ってください。)
ホームドクターが投薬困難と判断された場合を除き、事前のノミダニ予防を必ず行ってご来院ください。
他の入院患者やスタッフの安全確保の観点から、来院時にノミダニの感染が認められた場合、MRI検査を
取りやめる可能性もあります。
他の入院患者やスタッフの安全確保の観点から、来院時にノミダニの感染が認められた場合、MRI検査を
取りやめる可能性もあります。
動物病院様へ
【ご紹介・受診の流れ】
-
1・ご連絡
まずはお電話ください(TEL 096-277-1255)。治療内容や検査などのお問合せのみでも結構です。 -
2・検査日の決定
予約状況を調べ、検査可能な日時をお知らせします。患者の情報から予想される費用の概算もお伝えいたします。 -
3・患者情報の共有
検査日までにメールもしくはFAXにて紹介状を送付いただきますようお願いいたします(HP内の紹介状フォームをご参照ください)。すでに実施されている臨床検査データがあれば飼い主様にお渡しいただくか、データ共有サービス(ギガファイル便等)をご利用ください。 -
4・検査結果のご連絡
ご希望に応じて電話またはメール、FAXにて結果のご報告をいたします。併せてご報告書とデータを飼い主様にお渡しし、貴院にご持参いただきます。
【ご紹介いただく際のお願い】
- ノミマダニ予防:ノミやマダニは様々な疾患の媒介動物であり、その中には人獣共通感染症(SFTS等)が含まれます。他の患者やスタッフの安全確保の観点から、患者の状態が許す範囲内で事前にノミダニ予防を行って頂きますようお願いいたします。
- 絶食絶水の指示:MRI検査は基本的に全身麻酔下で行う検査です。誤嚥等の合併症リスク軽減のため、前日夜21時からの絶食と当日7時からの絶水を行ってお越しいただけるようご家族にお伝えください。心臓病等で投薬を行っている場合は当日の投与についてあらかじめご相談ください。
- 担当医の先生が患者を連れて来られて検査を受ける場合で、やむなく飼い主様が当院にご来院頂けない場合は、事前にHPにございます委任状に飼い主様のサイン・捺印をいただいて当日ご持参ください。
専門的な神経外科手術
当院では、難易度の高い神経外科手術にも対応可能な設備を導入しています。(当院の医療機器はこちら>>)
MRI検査によって診断したのち、専門的な内科管理や手術のご依頼も承っています。
MRI検査によって診断したのち、専門的な内科管理や手術のご依頼も承っています。
神経外科設備
- 手術用顕微鏡:ライカ獣医師専用
- 超音波乳化吸引装置:Sono Cure
- バイポーラ型電気凝固装置:BIO ERBE
- 麻酔器:ドレイゲルFabius plus
- 麻酔モニター:ドレイゲルInfinity delta
- 脳室腹腔シャントシステム
- 頭蓋骨形成キット
- その他:脊椎固定整形外科器具、脳外科用マイクロ器具等
対応手術
- 頸部椎間板ヘルニア(ベントラルスロット、背側椎弓切除術、片側椎弓切除術)
- 胸腰部椎間板ヘルニア(片側椎弓切除術、小範囲片側椎弓切除術、部分的側方椎体切除術)
- 脳腫瘍(各種開頭術、頭蓋骨形成術)
- 脊髄腫瘍(髄内、髄外)
- COMS(大後頭孔減圧術)
- 水頭症(脳室- 腹腔シャント術)
- その他
※脊椎固定術などで骨格の情報が手術計画に必要な場合は、当院だけでなくCT保有施設と連携して検査や治療を行うことがあります。
<内科治療の例>
- 髄膜脳脊髄炎
- 頭部外傷
- てんかん
- 脳腫瘍(外科適応外)
- その他
〒861-4115 熊本県熊本市南区川尻6丁目8-7
診療時間
AM / 09:00~12:00 PM /16:00~19:00【休診】木曜午後、日曜、祝日
(手術日のため休診)毎月第2・第4 火曜午後
※受付はAM・PMとも診療終了10分前までとさせていただきます
※12:00~16:00は手術時間帯となっています
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
09:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ー | ー |
16:00~19:00 | ● | ▲ | ● | ー | ● | ● | ー | ー |
診療可能動物
犬
猫
うさぎ
ハムスター
フェレット
アクセス
- 県道50号沿い 杉島交差点北50m
- 九州産交バス「杉島」停前